高田孝之先生との出会い-小黒社会保険労務士事務所の歴史 2
●高田孝之先生との出会い-小黒社会保険労務士事務所の歴史 2
事務所設立後まだ1年経たない平成9年には、株式会社日本シャルフ製の社会保険労務士業務専用ソフトウェア『社労法務システム』(現在の名称は『シャルフ』)を導入しました。
当時まだこのあたりではコンピュータ処理を導入している社会保険労務士事務所は少なかったのですが、将来を見越して、いち早く業務処理をコンピュータ化し、業務の効率化とサービスの充実を図りました。
現在ではこうした業務用ソフトウェアの価格もずいぶんと下がりましたが、その頃は非常に高い物で、システム一式の価格が100万円以上しました。
開業したばかりの私にそのような金額がポンと出せるはずもなく、お金を借りての導入でした。
しかし、この『社労法務システム』の導入が、私の運命を変えたと言っても過言ではありません。
なぜなら、このシステムの導入によって、私にとってお金には替えられないかけがえのない出会いがあったからです。
このソフトの開発者で、株式会社日本シャルフの代表取締役でもあった故高田孝之先生との出会いです。
高田先生は、静岡県で長年社会保険労務士としてご活躍されておられた方で、そのご自身のご経験のすべてを注ぎ込んで、この「社労法務システム」を1から作り上げられました。
早い話、このシステムには、ベテランの社会保険労務士の知恵と、こうであったら良いのにという理想が、ぎゅうぎゅうに詰め込まれていました。
ですから、このソフトウェアを使って、高田先生から教えていただいた通りに業務を行うだけで、その頃駆け出しだった私の事務所が提供していたサービスの何倍も素晴らしいサービスを提供することが可能でした。
これだけでもこのソフトウェアを導入した価値は十分にあったと言えるでしょう。
しかし、それだけではありませんでした。
このシステムを導入する際に、高田先生ご自身が私の事務所をわざわざご訪問くださり、1泊2日でじっくりとソフトウェアの使い方について、講義をしてくださったのですが・・・。
正直なところ、コンピュータには少々詳しかった私にとって、ソフトの使い方自体は、すぐにマスターできました。
ですから、高田先生から、それ以外の部分でいろいろと話をお聞きすることができたのです。
これは、非常に大きいことでした。
社会保険労務士としての心構え、どうしたらお客さんに喜んでもらえるサービスができるのか、こんなときにはどのように考えたら良いのかなどなど。
今も株式会社日本シャルフのサイトには、『やさしさと調和』という経営理念が掲げられていますが、高田先生ご自身が、まさにこの言葉どおりの素晴らしい方でした。
何も知らない私の質問に、優しい笑顔で逐一丁寧に答えてくださいました。
高田先生とお話しているうちに、私のそれまでの悩みはどんどんと解消して行きました。
こうやってやって行けば、本当の意味で地域の会社さんから喜んでもらえる社会保険労務士事務所としてやっていけるのではないだろうか。
そんな気持ちを持つことができました。
その後も高田先生とのお付き合いは続きました。
事務所にもお伺いさせていただいて、実際に業務をされておられる様子や現場も見せていただくことができました。
「私はね、勉強しよう、という気持ちのある人には全部見せるの。」
そんな高田先生の言葉を、私は今でも昨日のことのように思い出すことができます。
社会保険労務士としての業務上のことはもちろん、それ以外の一人の人間としての部分でも、本当にいろいろな面で私は高田先生から勉強をさせていただきました。
感謝しても感謝しても、しきれないほどです。
今日の小黒社会保険労務士事務所があるのは、高田先生と「社労法務システム(現在の名称は「シャルフ」)」のおかげと言っても過言ではありません。
※高田孝之先生は、平成19年5月に逝去されました。心からご冥福をお祈りいたします。
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小黒社会保険労務士事務所では、平成9年に社会保険労務士業務用ソフトウエア『社労法務システム(現在の名称は『シャルフ』)』を導入して業務の効率化とサービスの充実を図りました。

